相続手続きの必要書類一覧|迷わず準備するポイントを行政書士が解説

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こんにちは、はしざき社会保険労務士・行政書士事務所の橋崎です。
今回は、相続手続きに必要な書類について、 初めて相続を経験される方にも分かりやすく解説します。
当事務所では、高知県幡多地域(宿毛市、四万十市、土佐清水市、黒潮町、大月町、三原村)を中心に相続・遺言に関するご相談を承っています。
相続手続きでは、戸籍謄本、住民票、印鑑証明書、預貯金や不動産に関する資料、遺産分割協議書など、 さまざまな書類が必要になることがあります。
ただ、実際には「何から集めればよいのか」「戸籍はどこまで必要なのか」「行政書士にどこまで相談できるのか」と迷われる方も少なくありません。

この記事では、相続手続きの入口で特に大切になる 戸籍収集・相続人調査・財産整理・遺産分割協議書を中心に、 必要書類の考え方と準備の流れを行政書士の視点から解説します。

この記事の執筆者

はしざき社会保険労務士・行政書士事務所 代表
(社会保険労務士 / 行政書士 / 1級FP技能士)

はしざき社会保険労務士・行政書士事務所 代表 橋崎 正

鳥取市出身。愛媛大学法文学部法学科卒業。 こうち生活協同組合に32年間勤務し、配送業務および共済・保険業務に従事。 累計2,500件を超える相談対応の経験を持つ。

52歳で2級FP技能士・AFPを取得、53歳で1級FP技能士合格。 54歳で社会保険労務士試験に合格し、 2025年12月にはしざき社会保険労務士事務所を開設。
56歳で行政書士試験に合格し、2026年3月にはしざき行政書士事務所を開設。

高知県宿毛市を拠点に、障害年金・就業規則・相続に関する相談に対応。
「困ったときに気軽に相談できる存在でありたい」を理念に、 制度の説明にとどまらず、生活・仕事・事業に関する不安を整理し、 実務に即した支援を行っている。

この記事で分かること

  • 相続手続きでまず確認したい基本書類
  • 戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍が必要になる理由
  • 相続人調査で確認する内容と注意点
  • 財産整理や遺産分割協議書に必要な資料
  • 行政書士に相談できること、司法書士・税理士・弁護士に相談すべきこと

1. 相続手続きでまず必要になる基本書類

相続手続きでは、どの財産を相続するのか、相続人が何人いるのか、遺言書があるのかによって必要書類が変わります。 ただし、多くの相続手続きで共通して確認する書類があります。

最初に確認したい主な書類

  • 亡くなった方の戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍
  • 亡くなった方の住民票の除票または戸籍の附票
  • 相続人全員の現在の戸籍謄本
  • 相続人の住民票
  • 相続人の印鑑証明書
  • 遺言書がある場合は遺言書
  • 預貯金、不動産、自動車、保険、株式などの財産関係資料
  • 本人確認書類

これらの書類は、金融機関での預貯金の相続手続き、不動産の名義変更、相続税申告、遺産分割協議書の作成などで必要になることがあります。

ただし、提出先によって必要書類や有効期限の扱いが異なることがあります。 金融機関、法務局、税務署、市区町村など、手続き先ごとに確認しながら進めることが大切です。

相続手続きは、書類を集める順番を間違えると何度も役所や金融機関に行くことになりやすい手続きです。 まずは「相続人を確認する書類」と「財産を確認する書類」を分けて整理すると、全体像をつかみやすくなります。

2. 戸籍謄本はなぜ必要になるのか

相続手続きで戸籍謄本が重要になる理由は、誰が相続人になるのかを確認するためです。

家族の中では「相続人は分かっている」と思っていても、手続き上は戸籍をたどって法的な相続関係を確認する必要があります。 たとえば、前婚の子、養子、認知した子、代襲相続、兄弟姉妹が相続人になるケースなどでは、必要な戸籍が多くなることがあります。

相続でよく出てくる戸籍の種類

  • 戸籍謄本:現在の戸籍に記載されている内容を確認する書類
  • 除籍謄本:死亡や転籍などで全員が抜けた戸籍を確認する書類
  • 改製原戸籍:法改正や戸籍の作り替え前の古い戸籍を確認する書類
  • 戸籍の附票:住所の移り変わりを確認するために使うことがある書類

一般的には、亡くなった方については出生から死亡までの連続した戸籍を集めることが多くあります。 これは、人生の途中で婚姻、離婚、転籍、養子縁組などがあった場合でも、相続人を漏れなく確認するためです。

また、令和6年(2024年)3月1日からは、戸籍証明書等の広域交付制度により、 本籍地以外の市区町村窓口でも戸籍証明書・除籍証明書を請求できるようになりました。 ただし、請求できる人や請求方法には条件があるため、実際に利用する場合は市区町村窓口で確認しましょう。

3. 相続人調査とは

相続人調査とは、戸籍を確認しながら、誰が法定相続人になるのかを確定する作業です。

遺産分割協議は、原則として相続人全員で行う必要があります。 そのため、相続人に漏れがあるまま協議を進めてしまうと、後から手続きをやり直さなければならない可能性があります。

相続人調査で確認する主なポイント

  • 亡くなった方に配偶者がいるか
  • 子どもがいるか、すでに亡くなっている子がいるか
  • 養子縁組や認知した子がいないか
  • 子どもがいない場合、親や祖父母が相続人になるか
  • 親や祖父母もいない場合、兄弟姉妹や甥姪が関係するか
  • 代襲相続や数次相続が発生していないか

相続人調査は、自分で進めることも可能です。 ただし、本籍地が複数ある場合、古い戸籍の読み取りが必要な場合、兄弟姉妹や甥姪まで関係する場合は、戸籍の量が多くなりやすく、時間もかかります。

「戸籍をどこまで集めればよいか分からない」 「古い戸籍の見方が分からない」 「平日に市役所へ行く時間がない」 という場合は、早めに専門家へ相談することで、手続きの負担を軽くできる場合があります。

4. 財産関係で確認しておきたい書類

相続手続きでは、相続人を確認するだけでなく、どのような財産があるのかを整理することも大切です。 財産の全体像が分からないまま遺産分割協議を進めると、後から新しい財産や借入金が見つかることがあります。

財産整理で確認したい主な資料

  • 預貯金通帳、キャッシュカード、金融機関からの通知書
  • 不動産の固定資産税納税通知書、名寄帳、登記事項証明書
  • 生命保険証券、保険会社からの通知書
  • 株式、投資信託、証券口座の資料
  • 自動車検査証、自動車保険関係の資料
  • 借入金、ローン、未払い費用、保証債務に関する資料
  • 葬儀費用や医療費など、相続後に整理が必要な支出資料

特に不動産がある場合は、固定資産税の通知書だけでなく、市区町村で名寄帳を確認することで、所有している土地や建物の全体像を把握しやすくなります。

また、借入金などマイナスの財産が多い可能性がある場合は、相続放棄を検討する必要が出てくることがあります。 その場合は期限があるため、財産調査は早めに進めることが大切です。

5. 遺産分割協議書が必要になるケース

遺言書がない場合、相続人全員で遺産の分け方を話し合うことがあります。 この話し合いを遺産分割協議といい、その合意内容を書面にしたものが遺産分割協議書です。

遺産分割協議書は、預貯金の払戻し、不動産の名義変更、自動車の名義変更などで必要になることがあります。 また、後日のトラブルを防ぐためにも、誰がどの財産を取得するのかを明確にしておくことが大切です。

遺産分割協議書を作成するときに確認したいこと

  • 相続人全員が協議に参加しているか
  • 相続財産の内容が整理されているか
  • 誰がどの財産を取得するか明確になっているか
  • 不動産や預貯金の表示が手続きに使える内容になっているか
  • 相続人全員の署名・実印・印鑑証明書が必要になるか

行政書士は、相続人全員の合意内容をもとに、遺産分割協議書の作成をサポートできます。 ただし、相続人同士で争いがある場合や、交渉・代理が必要になる場合は、弁護士の専門分野になります。

相続手続きでは、戸籍一式を何度も提出する必要がある場面があります。 その負担を軽くする制度として、法定相続情報証明制度があります。

法定相続情報証明制度を利用すると、法務局で認証された「法定相続情報一覧図の写し」を、相続登記、預貯金の相続手続き、相続税申告などで利用できる場合があります。

法定相続情報一覧図を検討したいケース

  • 複数の金融機関で相続手続きをする
  • 不動産があり、相続登記も必要になる
  • 戸籍一式を何度も提出する手間を減らしたい
  • 相続人関係を分かりやすく整理しておきたい

ただし、提出先によっては追加書類が必要になることがあります。 法定相続情報一覧図を使えるかどうかは、金融機関や手続き先に確認しながら進めましょう。

7. 相続手続きで注意したい期限

相続には、期限のある手続きがあります。 すべての方に必ず当てはまるわけではありませんが、早い段階で確認しておきたいポイントです。

主な期限の目安

  • 相続放棄:原則として、自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内
  • 相続税申告:原則として、被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10か月以内
  • 相続登記:不動産を相続で取得したことを知った日から3年以内の申請が必要になる場合があります

相続放棄や相続税申告は、判断を後回しにすると期限に間に合わなくなる可能性があります。 また、不動産を相続した場合は、令和6年(2024年)4月1日から相続登記が義務化されています。

相続税の申告、不動産の相続登記、相続人間で争いがある案件は、それぞれ税理士・司法書士・弁護士などの専門分野となる場合があります。 当事務所では、まず必要な手続きの全体像を整理し、必要に応じて適切な専門家への相談をご案内します。

8. 行政書士に相談できること

行政書士は、相続手続きに必要な書類の収集・整理や、権利義務・事実証明に関する書類作成をサポートできます。 相続の入口で必要になる戸籍収集や相続人関係の整理は、行政書士に相談しやすい分野です。

はしざき事務所でサポートできること

  • 相続手続き全体の流れの整理
  • 戸籍収集・相続人調査
  • 相続関係説明図の作成サポート
  • 財産整理・財産目録作成のサポート
  • 遺産分割協議書の作成サポート
  • 法定相続情報一覧図の準備サポート
  • 自動車の名義変更など、行政書士が対応できる手続き
  • 必要に応じた司法書士・税理士・弁護士への相談案内

「どの専門家に相談すればよいか分からない」という段階でも大丈夫です。 まずは現在の状況を伺い、行政書士で対応できること、別の専門家へ確認した方がよいことを整理します。

9. よくある質問

Q. 相続手続きで戸籍謄本は必要ですか?

多くの相続手続きで必要になります。 亡くなった方の出生から死亡までの戸籍や、相続人全員の現在戸籍などを確認することで、誰が相続人になるのかを整理します。

Q. 相続に必要なのは戸籍謄本と戸籍抄本のどちらですか?

相続手続きでは、相続関係を確認するために戸籍謄本が必要になることが多いです。 ただし、提出先や手続き内容により異なるため、事前に確認しておきましょう。

Q. 相続人調査は自分でできますか?

自分で進めることも可能です。 ただし、転籍が多い場合、兄弟姉妹や甥姪が関係する場合、古い戸籍の読み取りが必要な場合は、専門家に相談することで負担を減らせることがあります。

Q. 戸籍謄本は何通必要ですか?

必要な通数は、相続人の人数、手続き先の数、法定相続情報一覧図を利用するかどうかによって変わります。 複数の金融機関で手続きする場合は、原本返却の可否や法定相続情報一覧図の利用可否を確認すると進めやすくなります。

Q. 遺産分割協議書なしで預貯金を相続できますか?

遺言書の有無や金融機関の取り扱い、相続人の状況によって異なります。 遺産分割協議書が必要になることもあるため、金融機関に確認しながら進めることが大切です。

Q. 相続手続きは行政書士と司法書士のどちらに相談すればよいですか?

戸籍収集、相続人調査、遺産分割協議書などの書類整理は行政書士に相談できます。 一方、不動産の相続登記は司法書士の専門分野です。 内容に応じて、どの専門家に相談すべきかを整理するとよいでしょう。

10. まとめ:相続手続きは必要書類の整理から始めましょう

相続手続きでは、まず相続人を確認するための戸籍収集と、財産の全体像を整理することが大切です。 必要書類がそろっていないと、金融機関や名義変更の手続きが進まないことがあります。

特に、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍、相続人全員の戸籍、財産関係資料、遺産分割協議書などは、 相続手続きの土台になる重要な書類です。

高知県宿毛市・幡多地域で、 「戸籍をどこまで集めればよいか分からない」 「相続人調査を自分で進めるのが不安」 「遺産分割協議書の作成を相談したい」 という方は、まずは相続手続きの全体像を整理するところから始めてみましょう。

はしざき社会保険労務士・行政書士事務所では、行政書士として、戸籍収集、相続人調査、財産整理、遺産分割協議書の作成サポートなどを行っています。 必要に応じて、司法書士・税理士・弁護士などの専門家への相談も含めて、進め方を一緒に整理します。

このコラムは、相続手続きの一般的な流れと必要書類を分かりやすく整理したものです。 実際に必要となる書類や手続きは、相続人の人数、財産の内容、遺言書の有無、提出先によって異なります。 個別の事情がある場合は、早めに専門家へご相談ください。

参考情報

はしざき社会保険労務士・行政書士事務所 代表:橋崎 正(社会保険労務士 / 行政書士 / 1級FP技能士)
お問い合わせ電話:090-4977-0845

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